デスクを整えたあと、最後に残るのがケーブルです。天板の上はきれいなのに、下を覗くと黒い線が絡まっている。ワンルームだとベッドから丸見えなので、余計に気になります。
先に結論を書きます。配線は「隠す」より先に「数える」と決まります。 必要な口数と、必要なケーブルの余裕。この2つを先に出しておけば、あとから買い直すことがなくなります。
この記事では、その2つを計算してから、賃貸で穴を開けずに固定する手順まで順番に見ていきます。デスクそのものの選び方はデスクのサイズの選び方にまとめています。
ステップ1:必要な口数を数える
先に数えます。ワンルームのデスク環境で電源を使うものを並べると、こうなります。
| 使うもの | 口数 |
|---|---|
| ノートPCの電源 | 1 |
| 外部モニター | 1 |
| モニターライト(USB給電ならPC側でも可) | 1 |
| スマホの充電 | 1 |
| デスクライトまたは間接照明 | 1 |
| 小計 | 5 |
| 昇降デスク(電動)を使う場合 | +1 |
5口です。 昇降デスクを入れるなら6口。電動式は使っていないときも通電しているので、抜き差しでは運用できません。
壁のコンセントは、1か所につき2口が基本です。足りません。 電源タップは「あると便利」ではなく、最初から必要な部品だということになります。
口数を決めてから買うと、後から2個目のタップを足すことになりません。タップからタップへつなぐのは発熱の原因になるので、最初から必要な口数ぶんを1個で用意するほうが安全です。
ステップ2:ケーブルの余裕を計算する
ここを飛ばすと、あとで届かなくなります。
普通のデスクの場合
天板の高さは70〜72cmです(デスクのサイズの記事)。天板の上の機器から、床に置いたタップまでは、最低70cmの距離があります。
実際には天板の縁を回り込むので、1m前後を見ておくと足ります。
昇降デスクの場合は、可動幅ぶんが上乗せされる
昇降デスクの記事で9台の昇降範囲を調べました。そこから可動幅を計算すると、こうなります。
| 可動幅 | |
|---|---|
| 最小(タンスのゲン) | 42.5cm |
| 中央値 | 59.8cm |
| 最大(FlexiSpot E7) | 65.4cm |
つまり、天板が上がりきったときに65cmぶん余分にケーブルが要るということです。
床のタップまで 70cm
天板の可動幅(最大)+ 65cm
─────────────────────────
必要な余裕 約135cm
昇降デスクを使うなら、ケーブルは1.5m以上を選んでください。 座位でちょうどの長さにしてしまうと、立ち上げた瞬間に抜けます。ここは製品ページに書いていないので、自分で計算するしかありません。
ステップ3:タップの置き場所を決める
置き場所は2つしかありません。
床に置く
いちばん簡単です。ただし掃除のたびに動かすことになり、埃も溜まります。ワンルームはベッドと同じ部屋なので、床の物は目に入ります。
天板の裏に付ける
見た目はいちばんきれいになります。ケーブルが短くて済むのも利点です。ただし昇降デスクの場合は天板と一緒に動くので、壁のコンセントまでのケーブルに、ステップ2で計算した余裕が必要になります。
ワンルームで、ベッドから視界に入る位置にデスクがあるなら、天板の裏を選ぶ価値があります。床に置くと、部屋の印象がそこで決まってしまいます。
ステップ4:賃貸で固定する
壁や天板に穴を開けない方法だけを挙げます。
天板の裏に付ける
- 粘着式のケーブルトレー・タップホルダー:いちばん手軽。天板の裏なので、跡が残っても見えません
- クランプ式:天板の縁を挟むタイプ。穴を開けず、あとで完全に外せます
天板が化粧板の場合、粘着テープを強力なものにすると剥がすときに表面が持っていかれることがあります。先に目立たない場所で試してください。
壁沿いを通す
- マスキングテープを下地にして、その上から両面テープ:賃貸の定番です。剥がすときはマステごと取れるので、壁紙が残ります
- 配線モールを使う場合も、同じくマステを下地にします
床を這わせる
- 結束バンドやスパイラルチューブで1本にまとめる。踏む場所を通すなら、フラットな配線カバーをかぶせます
気をつけること
タップの連結はしない。 発熱の原因になります。ステップ1で口数を数えるのは、これを避けるためです。
埃を溜めない。 コンセントとプラグの隙間に埃が溜まると発火につながります。床置きより天板の裏のほうが埃が付きにくく、この点でも有利です。
ケーブルをきつく束ねない。 通電中のケーブルは発熱します。結束バンドで強く締めると、被覆に負担がかかります。ゆるく、余裕を残してまとめてください。
よくある質問
Q. 電源タップは何口を選べばいいですか
デスク環境だけなら6口あれば足ります。ステップ1の5口に、予備を1つ。昇降デスクを使うなら7口を見ておくと安心です。
Q. ケーブルの長さは何mが正解ですか
普通のデスクなら1m、昇降デスクなら1.5m以上です。可動幅の最大が65.4cmなので、座位でちょうどの長さだと立てません。
Q. マグネット式のケーブルホルダーは使えますか
天板が木材だと磁石が付きません。スチール脚の部分になら使えます。天板の裏に付けるなら粘着式かクランプ式のほうが確実です。
Q. 配線を隠すために家具を壁にぴったり付けてもいいですか
コンセント部分に家具を密着させると、熱がこもり、埃も確認できなくなります。数cmは離してください。 壁付けのときは巾木のぶんも浮くので、そのすき間を使うと自然に空きます。
まとめ
- 配線は隠す前に数える。ワンルームのデスク環境で必要なのは5口、昇降デスクを使うなら6口
- 壁のコンセントは1か所2口。電源タップは最初から必要な部品
- ケーブルの余裕は、普通のデスクで1m、昇降デスクなら1.5m以上(可動幅の最大が65.4cm)
- タップは天板の裏が有利。見た目と埃の両方で床置きに勝ちます
- 賃貸での固定は、粘着式・クランプ式・マステ下地の3つで足ります
配線が散らかるのは、片づけ方の問題ではなく長さと口数の見積もり違いであることが多いです。買う前に数えておけば、あとで足すことになりません。


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